更新日:2018/01/31
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近年、自作PCパーツにおいて、PCケースやケースファンはもちろんのこと、LEDストリップやCPUクーラー・メモリやグラフィックスカードなど、多種多様に「光」を楽しめるものが増えました。こういった「光」に焦点をあてたアイテムが普及したことで、自作PCは、より「ホビー的」にビジュアル面も含めて楽しめる存在になってきたと言えます。
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今回は個性も本体も光る自作PCを「どうしたらゲットできるの?」「何をどう使ったらいいの?」という点を大特集しちゃいます。
是非「光るPC」を楽しんでみてください!
- ■はじめに
- 光るPCといっても、その関連パーツは様々。LEDパーツ付属ケース、LED対応ファン、RGB制御で光る内蔵パーツの数々……どんなものを選べばいいのか、悩んでしまいますよね。
多くのアイテムがラインナップされたことで、ユーザーは「自分で決めるべき点」が増えたと言えます。
どんなものを選べば自分の理想のビジュアルを持ったPCになるのか。ケースや内部パーツなど、各部品ごとに見ていくことで、イメージしてみましょう。
- ■LEDユーザーに人気の強化ガラスパネル採用ケース
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PCケースはPCにおけるビジュアルの大部分を担う存在です。当然、LEDライティングを楽しむという点でも、非常に大きな役割を担っています。
ケース選びに重要な要因は数多くありますが、現在LEDライティングを楽しむユーザーに高い人気を誇っているのは「強化ガラスパネル採用ケース」です。
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これまで多くのメーカーが、サイドパネルにアクリルなどを採用することによって、内部パーツもビジュアルの一部として飾ることのできるケースを作り出してきました。
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強化ガラスパネル採用ケースは、そこから更に一歩踏み込んだ製品。
アクリルパネルよりも高い透明度を誇り、黄色化などの劣化もしづらい上、傷もつきにくいという強化ガラスをパネルとして採用している製品群です。
強化ガラス製パネルはガラスパネル自体が美しく、耐久性だけではなく、ケースに高級感をも与えてくれます。 -
例えば上で紹介しているCORSAIR製大人気PCケース「570X RGB」は、左上図のように4面にガラスパネルを採用したPCケース。サイドパネルだけではなく、フロントもトップもすべてガラスにすることで、高級感の演出とシャープなシルエットを作り上げています。
加えて、ガラスパネル自体の美しさにより、内部に組み込まれたLED関連製品もより効果的に演出することが可能です。
- こういったビジュアル的な優位性を生かしたデザインケースが多くリリースされるようになり、デザインケースを好むユーザーだけではなく、LEDライティングに対して興味を持っているユーザーにもガラスパネル採用ケースが支持されるようになってきました。
- ■光るパーツたち
- ケースの次は、内部パーツです。LEDパーツの代表格であるケースファンや、内部パーツをチョイスしてみましょう。
先にも述べた通り、現在自作PCパーツ業界では、非常に多くの製品がLEDライティングに対応しています。
その中からどれを選んでいくか、また、いくつ組み込むかで、PCの趣は大きくかわります。とくに先の項目で紹介した強化ガラスパネル採用ケースなどを利用する場合は、内部パーツ部分から背面部まで内部が透けて見える為、ひとつひとつのパーツにこだわって選びたいところです。 ここでは、製品の一部を具体的に紹介致します。
もともとLED対応モデルが多くリリースされていたケースファンをはじめとして、LEDストリップ・空冷水冷問わずCPUクーラー・メモリ・グラフィックスカード・電源ユニット・マザーボードに至るまで、ほぼほぼ全てのジャンルで対応機器がリリースされています。
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CORSAIR「HD120 RGB」単品でも光りますが、コントローラユニットと組み合わせることで真価を発揮するRGB対応ファン。その虹色の発光は圧倒的な存在感を誇ります。
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NZXT ARE RGB「HUE+」に接続して使用する、リングLEDファン。全体が光るタイプとは別のアプローチ。HUE+で制御を行います。
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G.SKILL「Trident Z RGB」ASUS社製ライティング機能「AURA SYNC」に対応するLEDライティングメモリ。パターンの設定も可能という優れもの。
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ASUSのLEDライティング機能AURA SYNCに対応し、制御可能なグラフィックスカード。
- などなど・・・ここに書ききれないほど多くのアイテムが発売されています。 内部のどこを光らせるか?どこまで光らせるか?などなど、ユーザーの好みを細かく反映することで、PCの個性になっていきます。好みのパーツを選んで理想のビジュアルを手に入れましょう!
- ■例としての組み合わせ
- ここまでいくつかパーツの例をあげてきました。ここから先は実際の使用例を見ていきます。LEDライティングを手軽に楽しもうと思った時、まず挙げられるのは
ケースファンです。 -
PCケースなどは、元よりLED対応ファンが搭載されていることが多くあります。それをそのまま楽しむのも勿論良いですし、数を追加したり、あるいは好みの制御を行うなどして個性を出していくのは、非常に手軽な方法です。
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ユーザーの独自性を追求するならば、搭載されているファンを取り外し、好みの光り方をするものに換装してみるのも面白いかもしれません。
例えばCORSAIRの「570XRGB」に関しては元々同社製ファン「SP120」が搭載されていますが、これを「HD120」に取り換えてみるだけでも、印象は大きくかわります。
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換装
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また、LEDストリップを内部やケース下部、マザーボードの裏に設置すれば、簡易照明のような雰囲気を作ることもできます。※左上図のNoctis 450 ROGにはあらかじめLEDが搭載されています
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ファンの換装やストリップの実装だけでも、かなりLEDを楽しめます。好みの組み合わせを見つけてみましょう。 CPUクーラーやメモリなど、内部パーツを光らせるのは新しいパーツ類の醍醐味とも言えます。※右上図はライティングパーツを青に統一して制御した例。
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特にCPUクーラーは内部透過ケースにおいて特別華やかな中央部に設置されるため、こだわって選ぶユーザーも多いです。LEDライティング対応のCPUクーラーを使う他、搭載されているファンを換装するのも面白いです。
あわせてメモリを光らせる・グラフィックスカードを光らせるなどすると、PC全体の雰囲気がガラッと変わります。
- 多くの選択肢から、自分の好みのビジュアルを突き詰めていきましょう!
- ■LED制御のいろいろ
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先にも述べた通り、LEDライティングに関するアイテムは、多くのものがリリースされています。
これらは、大きく分けて二種類の方法で制御されます。 -
ひとつは、LED対応ファンなどの登場時から採用されているハードウェア制御のモデルです。
これらには通電すれば自動で発光するモデルと、物理的に付属しているスイッチでパターンを切り替えることが出来るモデルがあります。非常にシンプルな設計なので、運用も容易です。※ハードウェア制御LEDファンで人気の「VEGAS」。付属しているボタンで発光パターンを切り替え可能- もうひとつは、ソフトウェアを用いてRGBなどを制御するモデルです。
これらは、マザーボードに備え付けられている端子(及び専用ソフトウェア)や、コントローラを搭載したユニット(及び専用ソフトウェア)に接続することで、RGBカラーや発光パターン制御を行います。マザーボード付属の機能で代表的なものとしては、ASUS社のゲーミングマザーボードに搭載されているLEDライティング機能『AURA SYNK』があげられます。
- マザーボード上の基盤に実装されたLEDを制御するだけではなく、マザーボード上の端子に接続した対応機器を同じソフトウェア(ASUSの場合は「AURA SYNC」)で一括制御することが出来るようになっています。
紹介したPCケースのひとつ「805 Infinity」やグラフィックスカードの「STRIXシリーズ」などは対応機器にあたり、マザーボード上のLEDと周辺機器を連動させて光らせることなどが可能です。この方法のメリットは、特に別途アイテムを購入することなく本格的なRGB制御を楽しめる手軽さです。
※右上の画像は「AURA SYNC」の操作画面です。一方、コントローラ搭載ユニットを搭載する場合も、接続機器を専用ソフトウェアで制御します。代表的な製品としてはCORSAIRがリリースする「Lighting Node PRO」やNZXTの「HUE+」などがあげられます。
※左上の画像はLighting Node PROです。- これらはそれぞれ自社のリリースするLEDライティング機能対応製品と接続して用いられます。それぞれのメーカーの販売しているLED機器は一部の製品を除き、対応したユニットのみで制御されるため、これらのメーカー製品を利用する場合はユニットを購入(あるいはコントローラを搭載しているケースを利用)する必要があります。
これだけ聞くと別途購入が必要なアイテムが増える分、コスト面でデメリットがあるように思えますが、実はこれらのメーカーは非常に多くの人気LED製品をリリースしています。その豊かなラインナップを最適化されたソフトウェアで制御可能なのが、大きな魅力だと言えるのです。 また、コントローラユニットが独立しているため、マザーボードやグラフィックスカードなど、選びたいパーツに制限を受けることなく利用することができるのも有利です。
自分の好みのLEDパーツにどんな制御が必要なのか、調べてから購入するのがいいでしょう。- ■最後に
- 今回動画などで登場している、実際に秋葉原のツクモ店舗で組み込み依頼を受けた組み合わせをご紹介致します。 これらはあくまで一例です。例を踏まえて、好みのマシンを手に入れて欲しいと思います。
◆全体がとにかく光る全力構成※写真をクリックすると拡大画像をご覧いただけます。※写真をタップすると拡大画像をご覧いただけます。-
各種カラーでの制御
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青に統一したカラーで制御
【主だったライティングアイテム】◆TGS2017デモ用に組み立てた構成
ご注文お待ちしております
- もうひとつは、ソフトウェアを用いてRGBなどを制御するモデルです。