驚愕の性能!Raptor Lakeは自作PCを変える
遂に登場した第13世代Intel® Core™ プロセッサー。
最大5.8GHz動作の「Inte® Core™ i9-13900K」をはじめとするK SKUの圧倒的パフォーマンスを第 12 世代と比較しつつ、トレンドを抑えたオススメパーツを紹介する。
Text by 清水貴裕(シミラボ)
第13世代Core™ プロセッサーの性能は?
第13世代Intel® Core™ プロセッサーは第 12 世代に続いて、高性能なPコアと高効率なEコアを内蔵するハイブリッド・アーキテクチャーを採用。Pコアは「Raptor Cove」へと進化を遂げ、L2キャッシュの増加や高クロック化により大幅な性能向上を達成。Eコアの数は前世代から倍増しており、フラッグシップのCore™ i9-13900Kにいたっては16個ものEコアを内蔵している。全モデルにおいて、シングルスレッド性能もマルチスレッド性能も前世代から大幅に強化されているのが第13世代の特徴だ。
GPU依存度の高いFF15ベンチを除いて性能は全体的に向上している。前世代でも性能は十分に高いといえるがモアパワーを求めるゲーマーにはフレームレートの向上が望める第13世代は魅力的な選択肢となるだろう。Eコアが増加した分、CPU性能が必要なクリエイターにもオススメできるCPUといえる。ただ、CPU温度が前世代よりも高くなっているのでフルパワーで使いたい場合は、マザーボードやCPUクーラー選びが重要になってくる。
※ベンチマークデータは製品発売時のものとなります
第 13 世代Core™ プロセッサーのシミオシセットはコレ
最大5.8GHzのフラッグシップCPUに、ハイエンドユーザーを中心に人気があるMSIのハイエンドマザー「MPG Z790 CARBON WIFI」を組み合わせたセット。電源回路は105A SPSを採用した19+1+1フェーズ構成で、旧世代のOCマザーと同等の高耐久仕様。最上段のM.2スロットはヒートシンクがワンタッチで着脱できるので便利。本記事の検証でもこのマザーを使用してる。
前世代のCore™ i9と同じコア数へと強化されたCoret™ i7-13700Kを質実剛健さから人気の「MAG Z790 TOMAHAWK WIFI DDR4」と組み合わせたセット。16+1+1フェーズの電源回路は90AのSPSを採用し前世代のハイエンドクラスの仕様となっている。DDR4メモリ対応のため、最新CPUとマザーを使いつつトータルコストが抑えられる点がポイント。
Core™ i5-13600Kは第 13 世代の最安モデルではあるが、6個のPコアと8個のEコアを採用し前世代のCore™ i9-12900Kを上回ることさえある。そのコストパフォーマンスを活かすべく、Z790マザーのエントリーモデルである「PRO Z790-P DDR4」と組み合わせたセット。CPUを内蔵GPUなしのKFモデルにするとメモリ込みで10万円以下が狙える。
第 13 世代向けシミオシ CPUクーラーは?
グラフを見ればわかる通り、高クロック化とコア数の増加によりCPU温度は前世代よりも全体的に高くなっている。Core™ i9-13900Kの場合は高性能な簡易水冷クーラーが必須で、360mmや420mmの大型ラジエターを搭載しているモデルを選べば安心だろう。Core™ i7-13700Kの場合も簡易水冷クーラーは必須で、280mmや360mmクラスが長時間稼働を考えると必要だ。Core i5-13600Kの場合は空冷でも冷やせるが、14cmファン搭載モデルやツインタワー型など、冷却性能が高いモデルを選んだ方が良いだろう。
CPUの挙動としては、100℃に設定されている温度リミットをターゲットに限界まで高クロックで動作するような動きとなっている。CPU電圧のマージンがこれまでより多くとられているため、低電圧化チューニングをやろうという動きがマザーボードベンダーでは見られるので、第 12 世代がそうであったようにUEFIの成熟とともにクーラーへの要求は下がっていくと筆者は予想している。MSIと共同のテストではUEFIのチューニングで10℃前後の温度低下を確認しているので、それをベースに今後はクーラー関係の詳細な検証と記事を予定しているのでお楽しみに。
Core™ i9-13900K向け
大型420mmラジエター搭載
360mm水冷の定番モデル
コスパから人気の360mm水冷
Core™ i7-13700K向け
多機能な280mm水冷
240mm定番モデル
空冷最高峰で高いコスパ