Fractal Designが妥協無く細部までこだわりぬいた、あまりに贅沢なPCケース「Define 7」登場!
高級PCケース。こう言われて、どんな製品を想像しますか?
フルタワーの圧倒的な拡張性や、アルミやガラスなどの高級素材採用、あるいはRGBファンなどを最初から搭載している、そんな製品でしょうか。
今回紹介するPCケース「Define 7」は、Fractal Designによる高級PCケースです。しかし、大きさは一般的なミドルタワークラス。素材も特別珍しいものではありません。では、どういったところが高級ケースなのか。今回は実際に秋葉原のツクモで組み立てを行っているスタッフへの取材を元にご紹介致します。
Define R6 からの変更点は……
まず「Define R6」と比較して、「Define 7」のスペックを確認していきます。
「Define 7」の大きさは 240(W)×475(H)×547(D)mm クラスとしてはミドルタワーに分類されます。「Define R6」の大きさは 233(W)×465(H)×543(D)mm なので、ほとんど大きさが違いがないことがわかります。
スクロールで内容確認できます →Define 7 TG | Define R6 |
対応マザーボード | |
---|---|
E-ATX(幅最大285mm)、ATX、microATX、Mini-ITX | |
対応電源 | |
ATX 12V(ドライブケージ搭載時:最大250mm) | ATX 12V(最大300mm) |
対応グラフィックボード | |
最大491mm(ストレージレイアウト時:最大315mm) | 最大440mm(前面冷却ファン搭載時) |
対応CPUクーラー | |
全高185mm | |
拡張スロット | |
7+2 | |
ドライブベイ | |
外部5.25インチ×1、内部3.5/2.5インチ共用×3、内部2.5インチ×2 (ストレージレイアウト時:外部5.25インチ×1、内部3.5/2.5インチ共用×7、内部2.5インチ×2) |
外部5.25インチ×1、内部3.5/2.5インチ共用×6、内部2.5インチ×2 |
対応ラジエータ | |
上面:420/360/280 /240/140/120mm (5.25インチドライブ非搭載時) 前面:360/280/240 /140/120mm (5.25インチドライブ非搭載時) |
上面:420/360/280 /240/140/120mm (オープンレイアウト時) 前面:360/280/240 /140/120mm |
背面:120mm 底面:280/240/140/120mm |
|
搭載可能ファン | |
上面:140/120mm×3 前面:140/120mm×3 |
上面:140/120mm×3(オープンレイアウト時) 前面:140mm×2または120mm×3 |
背面:140/120mm×1 底面:140/120mm×2 |
|
付属ファン | |
前面:140mmファン×2(Dynamic X2 GP-14) 背面:140mmファン×1(Dynamic X2 GP-14) |
|
I/Oポート | |
USB 3.1 Gen 2 Type-C×1、USB 3.0×2、USB 2.0×2、マイク×1、ヘッドホン×1 | USB 3.0×2、USB 2.0×2、マイク×1、ヘッドホン×1 |
外形寸法 | |
240(W)×475(H)×547(D)mm | 233(W)×465(H)×543(D)mm |
重量 | |
13.45kg | 12.4kg |
Define 7 TG | Define R6 | |
---|---|---|
対応マザーボード | E-ATX(幅最大285mm)、ATX、microATX、Mini-ITX | |
対応電源 | ATX 12V(ドライブケージ搭載時:最大250mm) | ATX 12V(最大300mm) |
対応グラフィックボード | 最大491mm(ストレージレイアウト時:最大315mm) | 最大440mm(前面冷却ファン搭載時) |
対応CPUクーラー | 全高185mm | |
拡張スロット | 7+2 | |
ドライブベイ | 外部5.25インチ×1、内部3.5/2.5インチ共用×3、内部2.5インチ×2 (ストレージレイアウト時:外部5.25インチ×1、内部3.5/2.5インチ共用×7、内部2.5インチ×2) |
外部5.25インチ×1、内部3.5/2.5インチ共用×6、内部2.5インチ×2 |
対応ラジエータ | 上面:420/360/280/240/140/120mm(5.25インチドライブ非搭載時) 前面:360/280/240/140/120mm(5.25インチドライブ非搭載時) |
上面:420/360/280/240/140/120mm(オープンレイアウト時) 前面:360/280/240/140/120mm |
背面:120mm 底面:280/240/140/120mm |
||
搭載可能ファン | 上面:140/120mm×3 前面:140/120mm×3 |
上面:140/120mm×3(オープンレイアウト時) 前面:140mm×2または120mm×3 |
背面:140/120mm×1 底面:140/120mm×2 |
||
付属ファン | 前面:140mmファン×2(Dynamic X2 GP-14) 背面:140mmファン×1(Dynamic X2 GP-14) |
|
I/Oポート | USB 3.1 Gen 2 Type-C×1、USB 3.0×2、USB 2.0×2、マイク×1、ヘッドホン×1 | USB 3.0×2、USB 2.0×2、マイク×1、ヘッドホン×1 |
外形寸法 | 240(W)×475(H)×547(D)mm | 233(W)×465(H)×543(D mm |
重量 | 13.45kg | 12.4kg |
さらに進化した、圧倒的なメンテナンス性と利便性
とくに注目したいのが、トップパネルの取り外しです。トップパネルがないことで圧倒的に手を入れやすくなり、マザーボードの取り付けやパーツの組み込みも簡単に行えます。アクセスがしやすいというのはシンプルにメリットです。
水冷ラジエータ設置に用いるマウンタも取り外せるので、あらかじめマウンタにラジエータを取り付け、そのマウンタをケース固定することで簡単に設置できます。マウンタはネジで2点固定する形となっています。
水冷用のマウンタ以外はツールレスで簡単に取り外すことが出来ます。固定も少し力をこめるだけでパチンとハマるので非常に簡単です。
トップパネルはスチールタイプとメッシュタイプの2種が同梱されています。静音か冷却か構成にあわせた選択が可能です。この構造についてはこれまでの「Define」シリーズにも搭載されていた「デュアルマウントシステム」にあたり、出荷時はスチールタイプが装着されています。内部フィルターはツメに引っ掛けて固定する形になっており、取り外しの簡単さとズレに対する強さを両立しています。
取材したモデルはTGのため、サイドパネルがガラス製になっています。スチールのパネルには防音材が配されており、静音性を高めます。
「Define 7」では薄型の「Nexus+2ファンハブ」が搭載されており、最大3台の4PinPWMファンと最大6台の3PinDCファンを制御可能となっています。
こちらの「Nexus+2ファンハブ」は「Define R6」に搭載されていた「Nexus+スマートハブ」よりも大幅にコンパクトであり、位置に関してもフロントなどから配線しやすい場所へ変更になっています。この配置はケーブルをケース上部にまとめやすく、よりすっきりした配線を行うのに便利です。
その他にも、これまで「Define R6 USB-C」などの一部機種にのみ搭載されていた「USB 3.1 Gen 2 Type-Cポート」が標準搭載されている点も嬉しいポイントです。
美しさに一切の妥協がない「Define 7」
「Define 7」の拡張性の豊かさやメンテナンスのしやすさをご紹介しましたが、ここからは高級PCケースとして紹介したいさらなるポイント、妥協の無い美しい設計についてみていきます。
近年ガラスパネルが流行し、多くのPCケースに採用されるとPCケースはパーツをおさめ冷却する装置からビジュアルや個性をアピールすることも可能な位置づけに進化しました。ですが「Define 7」は、一見すると派手な特徴や個性的な部分のないこれまでのDefineの流れを汲んだデザインを採用しているように見えます。
しかし細部を見ていけばいかに「Define 7」が妥協なく作られているかわかります。そのこだわりをご覧ください。
こちらは「Define 7」のフロント部分です。従来製品と同じように交換可能なデュアルサイドヒンジ設計と磁石式ラッチを備えた陽極酸化アルミ製フロントパネルで、右開け左開けどちらも対応可能です。
また、扉を開けた際の5.25インチベイパネルに関しても、「Define R6」の際とは異なり、より自然にデザインと調和するよう見直されていま
さらに、扉のヒンジ自体もより強力で取り外し・取り付けのしやすいものに変更されています。
また、トップ部分についてはこれまでのファン部分のみが取り外れるデザインから、トップ部分ごと取り外せるデザインに変更になったことで、よりすっきりとしたスタイリッシュなシルエットになっています。機能としてはファン部分だけ取り外せれば良いのですが、IO部分をくり抜いたデザインがより美しいシルエットを形成しており、Fractal DesignによるPCケースのデザインへのこだわりが感じられます。
ファン取り付け部分のメッシュ穴に関してもFractal Designのロゴを思い起こされるデザインに変更されている他(トップ部分のフィルターのデザインも同様)、パネルの端処理などに関してもしっかり行わており、細かなこだわりが細部にまで行き届いているケースだと言えます。
長い時間を付き合うアイテムだからこそ、こだわった逸品を!
第一印象では「Define R6」とそう差のないように感じる「Define 7」ですが、じっくり見ていけば、Fractal Designの強いこだわりを随所に感じることができるハイエンドなPCケースです。
デザインの美しさはもちろんのこと、自作PC用のケースであるために出来ることに、とことんこだわってブラッシュアップされた、まさに最新のハイエンドケースだと言えるアイテム。
PCケースは内部のパーツを入れ替えることで、長い時間使っていけるパーツです。そのための選択に、快適さ・デザイン性・メーカーのこだわりがしっかり練りこまれた「Define 7」を選んでみるのはいかがでしょうか。