デスクトップ用CPUを搭載することで得られる小型ながら圧倒的なパフォーマンスと、設置する場所を選ばない使いやすさのバランスが人気の製品。
今回CPUを代8世代に刷新したことにより、更に高性能・省電力となりました。
今回はすでにPCを持っている方にも、これから一台欲しいな~という方にもオススメなベアボーンキット「DeskMini 310 Series」を特集致します。
今回新たにリリースされた「DeskMini 310 Series」。
従来製品の「DeskMini 110」と共通の筐体を使用しており、見た目としてはほぼほぼ変化がありません。
寸法としては幅155mm×奥行き80mm×高さ155mm。これまでと同じく、非常に小型でテスクの上に難なく置けるサイズとして仕上がっています。
では最大の違いは何かと言えば、ずばり搭載CPUの世代交代、第8世代CPU「CoffeeLake」への対応です。
「CoffeeLake」は従来世代の「Kaby Lake」と比較して、最大で72.6%もの性能向上が期待されています。
加えて電力効率もアップし、アイドル時には最大で33%も電力消費を抑えているとのことで、「DeskMini 310 Series」のような小型筐体における、発熱と性能のバランスが難しいモデルにとって非常に相性の良いCPUだと言えます。
また、単純な性能向上だけではなく物理コア数の増加したモデルも多く、安価に強力なマシンを構成しやすくなっているのもメリットです。
メモリはDeskMini110と同じく最大で32GBまで搭載可能で、ストレージに関しても2台のHDD(ないしSSD)に対応する他、Ultra M.2(2280)SSDスロットも1基搭載可能となっています。
SSDの容量単価が低下し大容量のモデルも選びやすくなっているので、小型筐体でネックになりがちなストレージ容量に関してもあまり心配しなくてもよさそうです。
その他、DeskMini110シリーズでも対応していた増設キットに対応します。
小型筐体では特に便利なWi-Fiキット「WiFi kit (intel 3168) DeskMini (box)」や、モニタのVESA部分に本体を取り付け可能な「VESA mount kit for DeskMini (box)」は引き続き利用可能です。
Wi-Fiキットを使えばLANケーブルの配線による置き場所の制限を受けづらくなるので、メインマシンの他に本製品をサブマシンとして寝室に置く、などといった場合でも配線に苦労する必要も無くなります。VESAキットと組み合わせることでよりコンパクトに片付きます。
「DeskMini 310 Series」最大のメリットは先にも述べた通り「CoffeeLake」(第8世代IntelCPU)が搭載可能になったことです。
このCPUは第7世代CPU「Kaby Lake」と比較して、同ランク帯でも物理コア数が増加し、クロックも上昇しています。
例えば「Kaby Lake」では物理2コア4スレッドだったCore i3は「CoffeeLake」世代においては、物理4コア4スレッドとなり、同グレードの第7世代製品と比較してクロックも上昇しています。
Core i5に関しては物理コア数が4から6に増加し、ゲーミングだけではなく編集作業などにも適します。
しかしながらいずれも販売価格は第7世代CPUの同グレードと大きく変わらないため、同じコストでより高い性能を手に入れることが出来るようになっています。
このように性能が向上している「CoffeeLake」は「Kaby Lake」と比較し多少発熱が上がっているものの、電力消費のバランスに優れることから、性能向上に対しての熱バランスが良く、総じて小型筐体のマシンにも使いやすくなっていると言えるのです。
先に述べたCPUの進化に加えて、ストレージの内部接続に関しても従来製品においてはNVMe接続のみだったM.2接続ポートにM.2sataも対応したことで、コストパフォーマンスに優れた製品からも選びやすく全体として手ごろな値段で構成することが容易になっています。
2.5インチベイも搭載されているのでメインマシンとして活用したいユーザーにとってもストレージ容量を確保しやすくなっています。
ただし筐体内部においてマザーボードの裏側に位置する2.5インチベイへのアクセスは、内部空間が非常に狭い関係上組み立て後のアクセスが若干手間な上配線も雑多になりがちなので、組み立て当初からストレージを組み込みする方がオススメかもしれません。
配線にこだわる場合、M.2接続のSSDをチョイスする方が、組み立ては楽かもしれません。
実際に秋葉原にあるツクモ店員に聞いたオススメ構成をいくつか紹介いたします。
コストパフォーマンスを重視しながら日常使いに便利なスペック(作業内容がシンプルならばCPUをPentiumGに、メモリを4GB*2に変更してもOK)。
オンボードグラフィックスで対応可能な軽めのゲーム・軽めのVRコンテンツなどは十分に遊ぶことが可能です。
メインマシンの他に寝室などで使うサブマシンとしてや、日頃ゲームや編集などの重い作業をしないユーザーにはメインマシンとしても十分な性能です。
VESAキットやWi-Fiキットを使えば置き場所としても有利。
小型でもデスクトップらしい性能を求める方向けの構成。
Core i5は前世代CPUより物理コア数が増加しているので、冷却性を求めてリテールクーラーからNH-L9iへ変更。
また、SSDに関してもNVMeモデルの970EVOを選んでいます。
よりハイエンド志向の構成にするならメモリを32GBにアップグレードするのもいいと思います。
グラフィックスに関してはオンボードなので、ゲームなどの面では先に紹介したモデルと変わりませんが、CPUパワーを必要とする作業に関しては大きく性能差を感じられると思います。