CPUクーラーの定番メーカー「サイズ」が新たにリリースした大型空冷CPUクーラー「忍者5」!
前世代製品である「忍者4」をブラッシュアップしたこちらの製品を今回は特集致します。
まだまだ水冷には負けない!? ハイエンド空冷CPUクーラーの世界をご覧ください!
株式会社サイズといえば、言わずと知れたPCパーツのメジャーメーカー。
とくにCPUクーラーに関しては、リテールクーラーより冷却性の高いものを取り付けたい……と考えた時、圧倒的な人気を誇る「虎徹markII」などが人気のメーカーです。
今回リリースされた忍者5は、クーラント液を用いない冷却方式、いわゆる空冷タイプの中でもとりわけ静音性に優れたサイドフロー型のCPUクーラーです。
圧巻の大きさを持つヒートシンクと購入時にすでに2基同梱されているデュアルファンで、冷却と静音を両立させた製品として仕上がっています。
名前からもわかる通り、本製品はすでにサイズからリリースされている「忍者シリーズ」の5代目にあたる製品です。
従来世代の忍者4と比較し、ヒートシンク部分のサイズに関して大きく違わないものの、デフォルトでデュアルファンとなったことにより奥行きがかなりアップ。
忍者4が130(W)× 155(H) × 153(D) mm (付属ファン含む)だったのに対し、忍者5は138.5(W) × 155(H) × 180(D) mm(付属ファン・ファンクリップ突起部含む)となっています。
それに伴い、忍者4では900g(付属ファン含む)だった重量が、今回1,190g(付属ファン含む)と大台の1kg超えとなっています。
サイズは変わらないとはいえ、ヒートシンク部分に関しては改良が行われており、まずトップフィンのカラーリングがブラックに。
設置した際に目に付く部分がシックに洗練されました。また、フィンピッチも従来の2.6mmから2.2mmへ変更されています。
2基搭載されているのは超低回転・超静音の「KAZE FLEX」(800rpm)で、これらには防振ラバーを搭載して、防振性にも考慮しています。
さらに、忍者4では旧虎徹と同じ、ヒートシンクのベース部分にメタルバーを渡すブリッジ式リテンションでの取り付けでしたが、今回の忍者5では、虎徹markIIと同じ新型スプリングスクリュー仕様の「ブリッジ式リテンション」へ変更されたことで、取り付けが非常に容易になったことも注目です。
この最新世代のリテンションキットは、Radeon Vegaグラフィックスを搭載したAMD
Ryzen(Raven Ridge)など最新CPUにも対応します。
※TR4は非対応
その他、ファン固定用ワイヤークリップの固定力なども強化されており、付属の120mmファンへの最適化や汎用120mmファンを使用した際の適合性と取り付け易さも改善されています。
忍者5になって様々にブラッシュアップされた本製品ですが、これまで培われてきた利点など引き継がれている点も多々あります。
例えば厚みのある銅製受熱ベースプレートと6mm径ヒートパイプの形状に合わせて掘り込んだ高精度ベース構造冷却を用いた「大型フィン構造」や、
ヒートシンクの剛性と熱伝導率を高める0.4mm厚フィンの採用、ヒートパイプに施されている「ニッケルメッキ処理」(酸化を防止し見た目の高級感も高めてくれる加工)などがそれにあたります。
今回デモ機を触る機会があったので、実際に忍者4と忍者5のビジュアルを比べてみました。
ヒートシンク部分の大きさはさほど変わらないとはいえ、ファンがついていることでかなり大きい印象を受けます。
ヒートシンクトップのブラック塗装は他のパーツに組み込みやすいカラーリングです。ファンピッチも狭くなっています。
標準搭載されている120mmファン「KAZE FLEX」は800rpmと回転数が低めで静音性に優れるタイプのため、強力な冷却性を求めるユーザーはファンの換装が必要になるでしょう。
比較してみると、ヒートシンクの大きさなどは一見変化がないように思えるものの、細かくブラッシュアップがなされており、より使いやすく、より静かで冷えるクーラーとして仕上がっている印象です。
- サイズ
- :138.5(W) × 155(H) × 180(D) mm(付属ファン含む)
- 重量
- :1,190 g(付属ファン含む)
- ファン
- :12cm / 回転数:300 ~ 800rpm ±10% (PWM可変)
- 対応CPU
- :775 / 1151 / 1150 / 1155 / 1156 / 1366 / 2011 / 2011(V3) / 2066
:AM2 / AM2+ / AM3 / AM3+ / FM1 / FM2 / FM2+ / AM4