更新日:2005/04/18
- モモコ、お茶が入ったよー。少し休憩すれば・・・あれ、寝てる。
- んにゃ・・・あー! また寝ちゃったよ! レポートが全然進まない・・・
- まぁ、停電で消えちゃったレポートをまた書き直してるんだし、能率が落ちるのは無理もないよ。でも、モモコも今やマルチディスプレイなんだし、前よりも随分・・・アレ? その右側の液晶に表示されてるのはナニ?
- ん? ツンツク知らないの? ソリティアっていうカードゲームだよ。面白いの。
- いやいやいやいやいや、知ってるよ! レポートやってたんじゃないの?
- やってたよ。左の液晶で。右側はゲーム専用だからさ。レポートで行き詰まるでしょ、そしたらちょっと右でゲームするわけ。で、ゲームで行き詰まったらちょっとレポートやってみたりして。疲れるんだよねこれ。で寝ちゃうと。
- ・・・いや、まぁそれもマルチディスプレイの使い方としてはアリなのかもしれないけど、レポート書く時は、左にEXCELとかWORDとかで、右側で調べ物する為のブラウザとか・・・っていうのがいいんじゃないの?
- ・・・・・・そっかー!! なるほど、ツンツク頭いい!! そしたら左側にウインドウが一杯重ならないから効率がいいよね!
- ・・・モモコは一度、マルチディスプレイについて勉強しておいた方がいいなぁ。色んな表示方法があるの、知らないでしょ?
- え、これ以外の使い方があるの? 勉強するする! レポートより全然面白そうだもんね!!
- じゃあ、マルチディスプレイ環境の作り方とあわせて、おさらいしてみよう。
- さて、マルチディスプレイってどういうものでしょうか。はいモモコさん。
- えー、いきなり? うーん・・・パソコンは1台なんだけど、モニタが2台繋がってて、両方のモニタを一緒に使えること?
- おお! 良かった、今既に使ってるのにこれが答えられなかったら凄く困るところだった。大正解、その通りです。ただ、表示方法によっては、ちょっと違うこともできるんだけど、それは後で説明するね。
- でも、そもそもこれってどうやって繋がってるのか知らないのよね。全部ツンツクがやってくれたから・・・
- マルチディスプレイ環境を作るには、ハードやソフトの選び方にちょっとしたコツがあるんだ。まず、要となるモニタから見てみましょう。
- はーい先生。
- まず、液晶モニタのお買い得セットを探してみたよ。どれも定番品だから安心して買うことができるね。
- マルチディスプレイ用の液晶モニタって、どうやって選べばいいの?
- 見た目や使い勝手を考えると、できるだけ全く同じ液晶で揃えた方がいい。あとは、狭額縁のタイプがいいね。モニタ間のつなぎ部分が見やすいんだ。接続方法はアナログとデジタルがあるけど、この後説明する、使用するビデオカードによって変わってくる。まあ、双方対応しているものを買えば間違い無いよ。
- うわー、19インチ2台っていいなぁ、憧れだなぁ・・・
- モモコのレポート効率も更にアップするかもよ?
- I・O DATA
LCD-AD202GB - UXGA対応、2系統
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完売御礼
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I・O DATA
LCD-AD202GW - UXGA対応、2系統
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完売御礼
■ ビデオカードでマルチディスプレイ
- まず、最初は一番スタンダードな、ビデオカードに2つの液晶を繋ぐパターン。モモコのパソコンもこの形で繋がってるね。
- あ、本当だ。1枚のビデオカードに2カ所、液晶を繋げるところがあるね。
- そう。最近のビデオカードは、昔ながらのD-Sub15pin、いわゆるアナログ端子とDVI-Iなどのデジタル端子の両方を備えたものが多いんだけど、それぞれにモニタを繋ぐことによってマルチディスプレイになるんだ。
- じゃあ、片方はアナログ対応モニタで、片方はデジタル対応モニタでないといけないのね。
- 基本的にはそういうことになるね。ただし、デジタルをアナログに変換するアダプタがあるから、それを使えば両方ともアナログでOK。液晶じゃなくて、普通のCRTでももちろん大丈夫だよ
- もし、液晶が2台ともデジタル専用のものだったらどうすればいいの?
- デジタル端子が2つあるビデオカードがあるから、それを使うか、ビデオカード自体を2枚用意して、それぞれに繋げばOKだよ。ただし、2枚使う方法だと、ビデオカード同士の相性が出る可能性があるから、できればデジタル端子が2つのカードを使った方がいいかな。
- じゃあさ、よくある、3つとか4つとか液晶を繋ぐのはどうやってるの?
- それも、3つとか4つとか端子を持ってるビデオカードがある。もちろん、複数のビデオカードを挿す方法でもいけるよ。さっき言った相性の件もあるから、できるだけ同じメーカーで同じチップのものを選んだ方がいいね。あとは、動作実績があるものがいいから、その辺は買うときショップに相談かな。
- 相談するする。相談は得意なのよね私。
■ サインはVGAでマルチディスプレイ
- ただし、もっと手軽にマルチディスプレイにする方法もあるよ。それがこの、サインはVGAというUSB機器。
- アハハ、面白い名前だ。どうやって使うの?
- 要するにこれ、USBのビデオカードなんだ。パソコン本体のUSB端子にサインはVGAを繋ぐ。そして、そこにモニタを繋ぐ。これだけで、マルチディスプレイになるんだよ。
- それは簡単だー、私にもできるね。小さいから持ち運びもしやすそうだし。
- そう。そして重要なのがUSBということ。つまり、ビデオカードスロットがないノートパソコンでも簡単にマルチディスプレイできるんだ!
- え、そしたら、ノートと一緒に持ち歩けば、外出先の適当なモニタに繋いで広い画面で作業ができるってこと?
- そういうことだね。ノートの液晶は、15インチ程度のものが主流でしょ。デスクトップ用のモニタ画面が追加されれば、びっくりするくらい効率が上がることもあるよ。
- これ使って、3つ以上のマルチディスプレイもできるの?
- もちろんできる。サインはVGAには、青、緑、白の3タイプがあるんだ。この各色は、それぞれパソコンに別のUSB機器として認識されるから、色がダブらないようにUSBに接続すれば、元のモニタ+追加3台、計4台のマルチディスプレイまで可能だよ。
- 空いてるUSB端子にポンポン繋げればいいだけなのね。お手軽ぅー。
■ ソフトでマルチディスプレイ
- 更にお手軽な方法もお教えしましょう。なんとソフトだけでできちゃうよ。AG-TECHのMaxiVistaっていうのを使います。
- ソフトだけ? ビデオカードとか要らないの?
- 今までの話とはちょっと構成が変わるんだけど、正確には本体が複数、モニタも複数でそれぞれがLANなどで繋がっていればOK。個人宅でも、パソコンが複数あればLANでやりとりしてるケースは多いよね。
- ん? ということは、LANで繋がった隣のパソコンのモニタに、こっちの画面が映るってこと!?
- するどいねモモコ。その通り。これなら、ビデオカードを新たに買う必要は無いでしょ。
- でも、なんかパッと考えて、結構遅くなったりしそうな・・・。
- うん、それは僕もちょっと考えてたんだけど、これが充分実用的なんだ。特に2台目のパワーはほとんど必要無い。実際にPentiumII/450MHzのパソコンに表示させてみたんだけど、問題なく使えたよ。ただし、グラフィックアクセラレータの機能は無いから、重いゲームには向かないけど。無料の評価版があるから、これで動作を確認して買えるのもいいね。
- そしたら、旧くなって使ってないパソコンの有効利用にもなるってこと?
- それがこのMaxiVistaの利点の一つだね。そしてもう一つ、重要な事がある。それは、2台目にノートPCが使えるということなんだ。
- ああ! そうか! LANで繋がってればいいんだから、ノートの液晶にも表示できるんだ!
- 1台目がノートでも、サインはVGAのようなUSB機器で繋ぐことはできる。でも2台目はそうはいかないよね。これで、旧くて使ってないノートをマルチディスプレイとして活用できるんだ。モニタを買う必要すら無いんだよ。実際に、4台のノートでマルチディスプレイしている動画があるから見てみよう。
Windows Media Player 9 形式
QuickTime形式
RealVideo 10 形式 - すごいすごい! これだけ広いと、もの凄く横に長いEXCELも表示できるね。
- 基本的に、メインマシンとサブマシン、それぞれ専用のファイルを起動するだけですぐにマルチディスプレイ環境になるんだ。ちょっと感動ものだよね。
- AG-TECH
MaxiVista 1.5 - 完売御礼※2006年に国内販売は終了いたしております。
■ マルチデスクトップ(デュアルデスクトップ)
- さて、一口にマルチディスプレイと言っても、大きく分けて3つの使い方がある。順番に説明していくよ。
- うう、1つしか知らなかったよ・・・3つもあるのかー。
- まずはその、モモコが使っている方法を、マルチデスクトップと言うんだ。メイン画面の上下左右好きな場所に、2枚目の画面を配置することができる。Windows2000やXPが持つ、OSの機能なんだよ。
- へー、2台目は絶対右側にくっつくのかと思ってた・・・
- 特徴としては、以下のようになる。
1.最も標準的なマルチディスプレイの方式
2.複数枚のビデオカードを使う時は必ずこの形になる
3.それぞれのモニタは、違う解像度や色数でも良い
4.それぞれのモニタは、好きな配置に設定できる - なるほどなるほど。この3番はどういうこと?
- 例えば、1台目のモニタは1024*768で、2台目は1280*1024でも大丈夫ということ。この後紹介する他の使い方は、全て同じ解像度にする必要があるんだ。他のも見てみよう。
■ ビッグデスクトップ(ワイドデスクトップ)
- うわー! なんじゃこりゃ!
- これはビッグデスクトップと呼ばれてる形。要するに、2台のモニタを1台に見立てて使っているということだね。
- そうか、これ全体で1つのモニタとして表示されてるのね。だからタスクバーもまたがって表示されてるんだ。こうすると何がいいの?
- この方法だと、パソコンからは一つのモニタに対して表示してるのと同じことになるんだ。だから、ソフトとの相性も出にくいし、大抵、表示速度もマルチデスクトップより速くなるよ。
- ゲームなんかも2画面一杯になるのね。逆に、困るところは無いの?
- うーん、細かい事を言うと、例えば「続けますか?」でOKボタン、みたいな、いわゆるダイヤログウインドウってあるでしょ。あれは画面中央に出る物が多いから、2つのモニタの丁度真ん中で見にくい、とかね。その他特徴もまとめてみるよ。
1.モニタを1枚のビデオカードに接続する場合のみ選べる形
2.それぞれのモニタは、全て同じ解像度や色数になる
3.2台目のモニタは、基本的に1台目の右側に配置される
4.ビッグデスクトップしか選べないビデオカードもある
■ クローンデスクトップ(ミラーデスクトップ)
- これはもう名前の通りだね。2台目のモニタには1台目のモニタと全く同じ画面が表示される。
- マウスをくるくるー・・・本当だ。これってどういう時に使うの?
- 個人宅ではあまり使わないかなぁ。一番わかりやすいのは、プレゼン。作業画面を相手に見せたいときに使うね。あとは、オートデモや映像をたくさんの画面で流しておく時にも使うよ。
- あ、街頭で一杯の画面に同じ映像が流れてるやつね。なるほどー。
- クローンデスクトップの特徴は、ビッグデスクトップに似ているよ。
1.モニタを1枚のビデオカードに接続する場合のみ選べる形
2.それぞれのモニタは、全て同じ解像度や色数になる
3.サインはVGAでも可能
4.MaxiVistaでも可能
- ふわー、マルチディスプレイって色んな使い方があるのねー。全然知らなかったよ。
- 機器やソフトの選び方にもコツがある、って言ったのも納得でしょ。ちょっと前までは、マルチディスプレイって上級者がやるもの、というイメージがあったんだけど、もう個人で楽しんでる人はたくさんいるんだよ。何せモモコがやってるくらいだからねぇ・・・
- 使ってみると本当に便利よね。マルチにする前は全然イメージが湧かなかったんだけど。
- 途中でも紹介したけど、旧いパソコンでもいいから、もう一台あるならLANで繋いで、まずMaxiVistaの無料評価版を試してみることをお薦めするな。百聞は一見にしかず。その快適さにビックリすると思うよ。
※MaxiVistaシステム要件 - 液晶を2つ以上使うなら、液晶アームも忘れちゃダメよね。もうこの素敵な環境は手放せないな。
● セットにいかがですか?
- MaxiVista システム要件
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MaxiVista はデスクトップ コンピュータ、ラップトップ コンピュータ、タブレット PC のどのような組み合わせでも完全に動作します。ハードウェア拡張の必要はありません
- プライマリ コンピュータ: Microsoft Windows 2000/XP/Server 2003
- 2台目のPC: Microsoft Windows 98/Me/NT 4.0/2000/XP/Server 2003
- MaxiVista のインストール用に 3 MB のハードディスク空き容量
- オプション: オンライン マニュアルを表示や印刷するためにはAdobe Readerが必要
- オプション: アップデート機能やオンライン マニュアル表示のためのインターネット アクセスとWebブラウザ
- PC間の接続にTCP/IPネットワーク
制限MaxiVista は Windows 上で動作します。マシンの電源をオンにしてから Windows が起動し MaxiVista を実行するまでのBIOS 画面やログオン画面などは物理モニタにのみ表示されます。したがって物理モニタを持たないデスクトップ PC からノート PC などのほかの PC のディスプレイのみを使用するような使い方はできません。物理モニタは必須です。MaxiVista はソフトウェアのみで DirectX あるいは OpenGL のようなハードウェア アクセラレーションを含みません。そのためゲームのために使うことは適切ではありません。
既存のマルチモニタ システムと MaxiVistaWindows XP/2000のディスプレイ マネージャーはPCごとに最大 10 のディスプレイをサポートします。設定可能な最大構成はプライマリPC上に7つのハードウェア ディスプレイを実装し、3つのMaxiVista仮想VGAドライバを3,200 x 1,200ピクセルのスクリーン解像度で使用して、各ビューアPCが複数のハードウェア ディスプレイを実装している場合です。(通常1,600 x 1,200ピクセルが表示できる2つのモニタ)