1.出力電圧で選ぶ
電源を選ぶ際はどうしても総合ワット数に目がいきがちですが、ワット数が大きい=良い電源というものでもありません。高クロックCPUや高機能ビデオカードを使用する方は出力電圧、特に+12V出力が高い電源を選ぶのが後々の事も考えるとベストな選択です。
デュアルコアプロセッサや高機能ビデオカードなどの高負荷システムの稼働を想定し、+12Vラインを2系統に分けた電源が多く登場しています。更に最近はこの複数に分けられた+12Vラインを、1レールに集約(コンバイン)できる製品も登場しており高周波数のプロセッサやHDDを多数使用するパワーユーザーに大変な人気となっております。少々お値段は張りますが、より安定した動作を求める方にお奨めです。
出力電圧 | 主な出力パーツ | 不足すると・・・ |
+3.3V | メインメモリやAGP&PCI Express接続ビデオカード用 | メインメモリやビデオカードに動作不良が発生します。 |
+5.0V | パソコン内部のマザーボード、各種ドライブ、PCIスロットのIC | パソコン全般にわたり動作不良が発生します。 |
+12.0V | 5インチや3.5インチの各種ドライブ・ビデオカードやCPUの補助電源 | 光学ドライブや、HDDの動作不良もしくは起動しなくなります。最近2系統の出力を持つ電源が増えていますが、HDDを多く載せる場合には1系統だけの出力を持つ電源の方が良いようです。 |
+5.0V SB | パソコンの電源が切れている状態でも常に与えている電源 | ケース前面やキーボードのパワースイッチ、WOLに対応したLANカード、OSの電源の管理に使用されるのでパソコンが起動しなくなります。 |
-5.0V、-12.0V はほとんど使用されていませんので、大きな容量は必要ありません。 |