夏に向けての準備はOK？ ツクモお薦め CPUクーラー 2011年版 - 自作パソコン・PC/パソコンとPCパーツの専門店【TSUKUMO】。自作PCに必要なパーツを豊富に取り揃えています。

■トップフローの利点と欠点

利点 何はともあれクーラーの基本形はトップフローです。チップセットやメモリなど広い範囲に風を当てることができます。 高さを抑えた製品も多いので、小型ケースなどにも使えます。 設置にはプッシュピンタイプのものが多いので取り付けは簡単です（コツを掴めば）。 価格もお手頃。

欠点 マザーボードの干渉に注意が必要です。ヒートシンクが大きい製品は、CPU周りのヒートシンクなどに干渉する恐れがあります （ヒートパイプの部分がマザーのVRMヒートシンクの部分とぶつかることが多い）。 風が舞うので、高性能なビデオカードを使う場合は注意（エアフローを良くすること）して下さい。

■サイドフローの利点と欠点

利点 基本的にケースは前から後ろに空気が流れています。サイドフローはこの空気の流れに逆らわないので、エアフローに優れたケースを使えばかなりの冷却効果が期待できます。 放熱フィンが高い部分にマウントされているため、マザーのコンデンサやVRMヒートシンクとの干渉が起きにくいのもグッド！

欠点 ケースの干渉に注意が必要です。 値段も少々高めです。 背が高いので、横幅が狭いケースやデスクトップなどでは使用できません。 大きい＝重いので専用リテンションを必要とする場合が多く、取り付けがやや面倒になりがちです。

■水冷の利点と欠点　※

利点 ヘッド（水枕）部分が小さいので、風通しが良くなります。(＝エアフローの向上) ヘッド（水枕）部分が小さいので、マザーボードとの相性の心配が皆無です。

欠点 値段が高めです（といってもこれは安い部類）。 ケースを選びます（ラジエーターを搭載する為）。小さいケースでも使えません。 水冷は静音性が高いと言われますが、それは昔の話で今はさほど変わりません。

■バックプレート式

MBの後ろ側から固定するタイプです。がっちり固定できるので、大きいヒートシンクでも安定した設置が可能です。 マザーボードを外す為設置が少し面倒です（ケースによっては楽なことも）。

■プッシュピン式

インテルCPUに採用されているタイプです。 「押すだけだから簡単」とも思えますが、少々コツが要ります。

■クリップorレバー式

AMDが採用している方式。AMDユーザーにはお馴染み、939時代はレバーが固かったが今はかなりマシになってるようです。

静音性を求めるなら大きいファンが搭載できるクーラーを選びましょう。
CPUに付いていたファンの音が気になる方は静音ファンを別途購入し、交換するのもいいでしょう。

※ノイズ値はdBAという値で表記されています。この数字が小さいほど静音性は高くなります。
※CPUクーラーによっては、ファンが交換できないものもあります（Zalman製品など）
※回転数を落とすことで冷却効果は比例し落ちます。頭押さえりゃ尻上がるってやつです。仕方ないね

マザーボードから回転の制御（PWM制御）ができるのが4ピン、制御ができないのが3ピンです。 PWM対応ファンを使えば状況に応じてファンの回転数を自動的に制御してくれます（要BIOS設定、LGA775以降のマザーボードで使用可能）
3ピンコネクタの場合はファンの最大回転数で回り続けます。

■グリスの種類

シリコングリス 高性能タイプ [アイネックス] PA-080 酸化金属配合のため、標準タイプに比べて熱伝導率が2～3割アップの高性能版です。 ¥ 430 (税込) 0 pt	セラミックグリス [アイネックス] AS-04 高密度でナノサイズの微粒子が接触面を多くし、熱伝導率を高めます。 ¥ -- (税込) 0 pt	ナノグリス [アイネックス] TGS-A300 シリコン溶液と高性能ナノパウダーを混合、低粘度で非常に塗りやすいグリスです。 ¥ 922 (税込) 0 pt
シルバーグリス [アイネックス] AS-05 定番中の定番　使い易い、塗りやすい、冷えると三拍子揃った高性能グリスです。 ¥ 1,518 (税込) 0 pt	ダイヤモンドグリス [Akust] GS-06 ナノダイヤモンドパウダーを配合し、熱伝導の効率をより高めました。 ¥ 580 (税込) 0 pt
※冷却効果はグリスの塗り方次第で変化します。 粘度の高いモノはCPUのセンターに米粒大を落としヒートシンクで馴染ませる、事前に温めておくのもよい。 ※グリスにより塗布方法は異なります。詳しくは説明書、ウェブにてご確認ください。

■グリスを塗るのはちょっと怖い…という方には

[アイネックス] HT-04 ¥ 367 (税込) 0 pt

グリスシートがお薦め！ シートなので貼るだけでOKです。 柔らかいので凹凸のある場所に最適！信越化学工業株式会社製 ※CPUに貼りつける方法もありますが、ヒートシンクに先につけたほうが扱い易いです。 （WIDE WORKさん談）

CPUクーラー交換にあると便利なもの

■グリスクリーナー [アイネックス] AS-CLN 2ステップで頑固なグリスも溶かして落とします。ジッポーオイルなどでも代用できますが、専用クリーナーがあれば綺麗に拭き取れます。 ¥ -- (税込) 0 pt

■グリス用万能ヘラ [アイネックス] GH-01 CPUコアにグリスを均一に塗るためのヘラです。 クリーナーとセットの商品もあります。 ¥ 220 (税込) 0 pt

スッポンとは、グリスがヒートスプレッダに引っ付いてCPUごと抜けてしまうという
自作界におけるカタストロフィー（目も当てられないような大惨事）です。
最悪の場合、CPUのピンが折れるか曲がるか、マザーも道連れに昇天してしまいます。
（マザー側にピンがあるインテル系は特に注意）
CPUファンを外す時は、このスッポンにくれぐれも注意して作業を行ってください。

スッポンを防ぐための手段
作業を行う前にPCを起動しておき、グリスを緩めておく　※火傷に注意！
予めドライヤーを当てるのも一考です。
以上の作業で改善されない場合は・・・ピンを曲げないよう垂直に取りましょう（神に祈りながら）