更新日:2008/03/10

あまりの人気集中の為、メーカーでもご用意が困難になっている「E8400」ですが、そんなことで自作PCライフを楽しみにしているお客様をお待たせさせるわけにはいきません!!
そこで、なんとか同等スペックでご満足いただける商品が無いか捜してみて…Xeon E3110に注目してみました。
ですが、各マザーボードメーカでは、まだまだ正式な動作保証の情報がでておらず(2/29日現在 GIGABYTE/MSIは対応リストあり)、スタッフとしてはお客様にご安心してお勧めすることができません。そこで、ネットショップで実際にXeon E3110をマザーボードへ搭載して動作するか試してみましたので、その一部をご紹介させていただきます。ぜひご参考ください。
とは言え、組立DITパソコンですので、普通の商品とはチョット異なります。商品ごとの動作保証はありますが、パーツ同士組合わせによる動作保証はありませんので
組立DIYパソコンを楽しむ要素のうち「トラブルを解決していくのが楽しみ!」/「改造するのが楽しみ!」と仰る方々に楽しんで頂くために、実際にスタッフが載せてみた【Xeon動作保証外マザーボード】や【オーバークロック】もほんの少しですがご紹介いたします。「E8400」の入荷まで待てないけど、「Xeon」でぜひチャレンジしたいというお客様、この機会にXeon E3110で楽しんでみませんか?
Vistaをインストールしてみました
今回使用パーツ
Intel Xeon E3110(3.0GHz/L2:6MB)
¥ -- (税込) 0 pt 完売御礼

ASUSTeK P5K Deluxe/WiFi-AP(P35搭載)
¥ -- (税込) 0 pt

SCYTHE ANDY SAMURAI MASTER
¥ -- (税込) 0 pt

45nm非対応BIOSのままVistaをインストール
OS上での認識はどうなってるか?ということで、P5K Deluxe/WiFi-APにXeonを乗せてVistaをインストールしてみました。インストール自体は特に問題なく、終了しました。早速OS上でのCPUの認識を確認、こちらも特に問題なくXeon E3110と認識してます。(クリックすると大きくなります)
続けて、CPUのマイクロコードなど細かな部分までちゃんと認識できてるかCrystalCPUIDを使って確認してみました。45nm非対応BIOSだとマイクロコードがうまく認識できていないようです。(クリックすると大きくなります)
45nm対応BIOS(Ver.0705)にアップデートして、再びCPUのマイクロコードなどがちゃんと認識できてるかCrystalCPUIDを使って確認してみました。45nm対応BIOSで、無事にマイクロコードがうまく認識できました。45nm対応BIOSにアップデートすればちゃんとXeonとして使えそうです。(クリックすると大きくなります)
その他のマザーでBIOS起動まで確認してみました
こちらに掲載してるマザーボードは最新BIOSにアップグレード(08/02/27 現在)したのちに、BIOS起動までを確認した情報になります。
(08/02/29現在の情報 随時更新予定)
GIGABYTE社製のXeon E3110対応マザー一覧リストはこちら
MSI社製のXeon E3110対応マザー一覧リストはこちら
ASUSTeK P5K Deluxe/WiFi-AP (P35搭載)
¥ -- (税込) 0 pt
メーカ正式サポート状況:なし
確認BIOS:Ver.0705 Xeon E3110と認識備考:45nm非対応BIOS(0404)ではOSまでインストール

ASUSTeK P5B Deluxe (P965搭載)
メーカ正式サポート状況:なし
確認BIOS:Ver.1226 Xeon E3110と認識
備考:OCにて動作可能/非対応BIOS時の動作未チェック

ASUSTeK P5B-Plus Vista Edition (P965搭載)
メーカ正式サポート状況:なし
確認BIOS:Ver.1002 Xeon E3110と認識
備考:OCにて動作可能/非対応BIOS時の動作未チェック

ASUSTeK P5B SE (P965搭載)
メーカ正式サポート状況:なし
確認BIOS:Ver.0709 Xeon E3110と認識
備考:OCにて動作可能/非対応BIOS時の動作未チェック

ASUSTeK P5N-E SLI (nForce 650i SLI搭載)
メーカ正式サポート状況:なし
確認BIOS:Ver.0709 Xeon E3110と認識
備考:45nm非対応BIOS(0703)で起動のみ可

ASUSTeK P5N32-E SLI (nForce 680i SLI搭載)
メーカ正式サポート状況:なし
確認BIOS:Ver.1403 Xeon E3110と認識
備考:45nm非対応BIOS(1302)で起動のみ可

ASUSTeK P5N32-E SLI (nForce 680i SLI搭載)
メーカ正式サポート状況:なし
確認BIOS:Ver.1403 Xeon E3110と認識
備考:45nm非対応BIOS(1302)で起動のみ可

ASUSTeK Commando (P965搭載)
¥ -- (税込) 0 pt
メーカ正式サポート状況:なし
確認BIOS:Ver.1605 Xeon E3110と認識備考:OCにて動作可能
45nm非対応BIOS(1302)では起動不可

ASUSTeK P5NSLI (nForce 570 SLI搭載)
メーカ正式サポート状況:なし
確認BIOS:Ver.1502
ダウンクロックでE8X00対応だが動作せず
備考:45nm非対応BIOS(0903)で起動不可

ASUSTeK P5W64 WS Professional (i975X搭載)
メーカ正式サポート状況:なし
確認BIOS:Ver.1705
Xeonとして認識するもL2認識せず
備考:最新BIOSでも45nmは未対応になります。

ASUSTeK P5B-E Plus (P965搭載)
メーカ正式サポート状況:なし
確認BIOS:Ver.0627 Xeon E3110と認識
備考:OCにて動作可能
45nm非対応BIOS時の動作未チェック

ASUSTeK P5K-E (P35搭載)
¥ -- (税込) 0 pt
メーカ正式サポート状況:なし
確認BIOS:Ver.0906 Xeon E3110と認識備考:45nm非対応BIOS(0806)では起動不可

ASUSTeK P5E (X38搭載)
メーカ正式サポート状況:なし
確認BIOS:Ver.0601 Xeon E3110と認識
備考:45nm非対応BIOS時の動作未チェック

DFI LANPARTY UT NF680i LT SLI-T2R
(nForce 680i SLI搭載)
メーカ正式サポート状況:なし
確認BIOS:Ver.2007/12/21beta Ver
Xeon E3110と認識
備考:45nm非対応BIOS(2007/05/16)で起動不可

MSI 945GCM5F/V2 (i945GC搭載)
メーカ正式サポート状況:なし
確認BIOS:Ver.070702
Xeon E3110と認識するが倍率が6倍固定
備考:最新BIOSでも45nmは未対応になります。

GIGABYTE GA-X38-DS5 (X38搭載)
メーカ正式サポート状況:なし
確認BIOS:Ver.F5では未チェックになります。
備考:45nm非対応BIOS(F2)で起動のみ可

E8400との違いは?
機能/スペック/プロセスルールともにE8400と同じになります。動作させることができればE8400と同じような性能を出すことができます。ただし、E8400ではないのでCPUの電圧/倍率などを動かすソフトが正常に動作しない可能性があります。
新型CPUの特徴
6MBのL2キャッシュ
(従来比1.5倍)
消費電力を低減しながら、従来の65nmプロセッサを上回るパフォーマンスを発揮するよう、キャッシュと設計の改良が施されました。
SSE4など47個の
新命令をサポート
新たなプロセッサ命令群により、写真操作や高精細ビデオのエンコーディングなども高速化が図られています。
※ビデオおよび画像処理パフォーマンスが40~60%向上しています。
低消費電力と低発熱化
今回の一番の目玉は、[圧倒的な低消費電力と低発熱化!]付属CPUクーラーが従来のCore 2 Duoのリテールパッケージ品に付属していたものより【薄く】なっている点にも注目です。
45nmとは?
インテルの新しいマイクロプロセッサーは、最先端の 45ナノメートル (nm) プロセス技術で製造されています。これは、半導体チップ上に45nm (1nmは10億分の1メートル) までの微細な線を描ける半導体製造技術を指しています。マイクロプロセッサーの回路は、数多くのトランジスターから構成されていますが、この45nmプロセス技術を導入することで、より小さく、そしてより数多くのトランジスターを半導体チップ上に作り込めるようになります。
この結果、高い処理性能と高度な機能を兼ね備えたマイクロプロセッサーが実現されます。また、インテルの 45nmプロセス技術は、単にトランジスターのサイズを縮小するだけでなく、より少ない電力で、より高速に動作する最先端のトランジスター構造を採用し、高い処理性能と優れた電力効率を高いレベルで両立させています。
機能と利点
あらゆるシーンにおいて卓越したパフォーマンスを実現!新しい45nmプロセッサーは、回路にハフニウムを採用し、インテルの 45nm テクノロジーで製造されており、卓越したパフォーマンスを実現するさまざまなテクノロジーをお届けします。これらの驚くべきプロセッサーは、最大6MB の共有 L2 キャッシュと、デスクトップでは最高 1,333 MHz のフロントサイド・バスを搭載しています。
微細化のメリット
パフォーマンスの向上
最新の45nmプロセス技術で製造されたトランジスターは、スイッチのON/OFFを1秒間に30億回も実行できます。1秒間に30万km (地球7周半に相当) も直進できる光でさえ、スイッチを 1回 ON/OFFする間にはたった2.5 mmしか進めません。
発熱/消費電力の低減
動作クロックのアップ
低価格化
最新の45nmプロセス技術で製造されたトランジスターの価格は、1968年当時のものと比較して 100万分の1にまで安くなっています。自動車の新車価格が同じペースで安くなっていったとすると、現在は1円ほどで新車が買える計算になります。
検証結果の感想
今回は他のマザーボードの動作状況に時間を割いたため、1つのマザーボードについて多くの部分まで、実験はできませんでした。OC耐性なども少しご紹介したかったのですが、CPUに負荷をかけてる時間がなく、BIOS起動時で4.5GHz動作(空冷/通常電圧)を確認してくらいまでしかできませんでした。
各種マザーボードの動作に関しては概ね45nm対応を謳ってるマザーボードであれば使えるような雰囲気ですね。ただ細かな点でE8400とは相違があるので、OS上でCPU倍率や電圧などを操作するソフトが正常動作しないなどあるかもしれません。
まだまだいじればお客様ご自身で、各種設定やE8400との相違点が見つかるとおもいます。是非この機会にXeon E3110に挑戦してみてはいかがでしょうか?
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※ 「トラブルを解決していくのが楽しい?」/「改造するのが楽しい?」とギモンに持たれた方は、こちらの特集は組立DIYパソコンはこんなこともできるという参考資料程度にお読み下さい。
※ こちらでご紹介したことが、お客様全ての環境下で動作すると保証したものではございません。
※ こちらでご紹介してる設定でパーツを破損されても、当社では保証を致しかねます。自己責任でDIY組立パソコンをお楽しみ下さい。
TSUKUMO eX.でも好評発売中
- TSUKUMO eX.
- 住所:東京都千代田区外神田4-4-1
- 電話番号:03-5207-5599
- TSUKUMO eX. 3階 インテル CPUコーナーにて、今回ご紹介したXeon E3110を販売しております。
- TSUKUMO eX.でも別途マザーボードの動作検証を行っております。こちらで紹介していないマザーボードの情報があるかもしれません。スタッフ一同皆様のご来店を心からお待ちしております。

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